液体セラミック主要素材とその作用
  物理的メカニズム
 本剤は、金属アルコシキド系、及び、水性シリケート系コーティング剤を基材としています。物質に塗布すると、金属イオン(Ag.Cu)を担持した超微粒子状シリカ及びアルミナ・チタニアが敷き詰められた大比表面積(約400mg)の膜を構成し、この膜が臭気を吸着します。そして金属イオンの触媒機能により、触媒する空気中または水中の酸素の一部が、活性化(イオン化された酸素の働きにより)強力な酸化剤となり、臭気を酸化分解します。加えて除湿にともない、防虫(ダニ)・抗菌効果を発揮し、環境浄化・衛生管理に役立ちます。本剤の脱臭・抗菌作用は、金属イオンの溶出ではなく、触媒機能によるものなので、効果が長時間(膜が存在する限り)持続し、しかも人体に無害です。塗膜は不燃性(無煙)・脱臭性・抗菌性・耐熱水性・耐薬品性・耐候性・に優れています。
 脱臭性 抗菌性
 本剤の第一の特徴は、脱臭効果が長時間持続することにあります。今までの脱臭剤は化学物質自体の化学反応を利用しており、効力期間に限度がありました。また、活性炭等の物質吸着を利用したものは吸着面積以上の吸着ができず、各種微生物や酸素を利用したものは、生命の限界により持続性が劣っていました。しかし、本剤は金属イオンの触媒機能を利用した画期的な脱臭剤です。溶剤が乾燥するとセラミック化し、物理的な破壊・損傷がない限り、脱臭効果が長時間持続します。
 本剤のもうひとつの特徴として、優れた抗菌・防カビ作用があります。従来の強力な防カビ物質には、毒性の問題があり、使用に際し制限を受けてきました。しかし、本剤は毒性などの問題もなく、安全性を重視される基材や場所にも安心してご使用頂けます。
 各素材に有する機能・作用を引き出し、従来使用されている溶剤や、臭気混合、分散等による対応とは異なり、空気・水及び酸化物が触れる事により、脱臭・抗菌作用を発揮し又、長期使用が可能となりました。溶出作用・分散方式では限りがあるが、セラミック化した部分への触媒作用は、形成された塗膜が存続する限り、吸着〜分解、吸着〜分解、を繰り返す事が出来ます。
 上記素材の物性を生かし、多種多様な使用を行なう事により、商品価値を高める事もでき、又、多くの素材へ加工する事は、環境の浄化や、空気、水の浄化、経済効果も増すものと云えます。
弊社の開発製品はもとより、多くの製品への素材使用等にも期待しています。