以下、どらえもんさんからのメッセージ。文章はライターの意図に正確であることを考慮して、原文引用のみ。
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突然ですが、貴ホームページにおきまして、疑問点を確認しましたので、メールいたしました。
 
エレベータのCLOSE(閉)ボタンですが、起動電力についての記述がありますが、以下のような理由により、起動電力は無関係と考えます。
 
・CLOSEボタンを押さない場合
 
 1.呼び出し階へエレベータ到着
 2.ドアを開く        −ドアタイマー起動
 3.利用者乗り込み。  ↑タイマー動作中
 4.目的階選択      ↓タイマー動作中
 5.ドアタイマー時間切れ
 6.ドアを閉める
 7.昇降モーター起動、加速
 8.減速
 9.目的階到着
 10.ドアを開く
 11.降りる。
 
・CLOSEボタンを押した場合
 
 1.呼び出し階へエレベータ到着
 2.ドアを開く
 3.利用者乗り込み。
 4.目的階選択
 5.利用者がドア閉めボタンを押す
 6.ドアを閉める
 7.昇降モーター起動、加速
 8.減速
 9.目的階到着
 10.ドアを開く
 11.降りる。
 
この2つの動作において、違いはドアが閉まるまでの時間のみと思われます。また、ドアが閉まってからの加速度、消費電力等に差はないと思われます。閉じるボタンを操作した場合に高加速をするエレベータがもし存在するならば、そのエレベータメーカーをぜひ教えてください。また、存在しても特殊な例だと思われます。
 
起動時間は、ドアが閉まってから最高速度(始発点から目的階までの階数により差あり)に到達するまでの時間なので、一回の動作による消費電力の差は事実上存在しないと思われます。
 
しかしながら、省エネor省電気代については、場合により効果があると思います。
 
・エレベータ利用者が極端に少ない場合
 
 閉じるボタンを押したら早く目的階へ着く。それだけ。押さなければドアが閉まるまでの待ち時間が延びる。
 
・エレベータ利用者がある程度存在する場合。この場合は1ヶ月ではある程度の省エネが見込まれます。
 たとえば利用者Aが1F→5Fまでエレベータを利用する。また利用者Bが1F→3Fまでエレベータを利用する。利用者Bは利用者Aの15秒後にビルに入った。という場合。
 
 閉じるボタンを押した場合
 
   利用者Aがエレベータ1号機に乗り込み5Fを押して閉じる。その直後、利用者Bがエレベータを呼び、エレベータ2号機にて3Fへ移動。または戻ってきた1号機で3Fへ移動。
 
 閉じるボタンを押さない場合
 
   利用者Aがエレベータ1号機に乗り込み5Fを押してドアが閉まるのを待つ。その間に利用者Bがやってきて乗り込み、3Fを押して待つ。
 
上記の例では押した場合、1F−>5F+1F−>3Fの消費電力となり、起動は2回ですが、二人が同じ目的階の場合も存在するので効果は多少あるでしょう。
 
 
・エレベータ利用者がある程度多い場合
 
 さらに起動回数 対 利用人数の比率が向上し、省エネ効果はあるでしょう。
 
・エレベータ利用者がメチャクチャ多い場合。出勤時など
 
 みんなイライラし、誰か絶対押すでしょう。それぞれの階で「満員です 最後に乗った人は降りてください」状態で、無駄に停止、ドア開閉、起動を各階で行うでしょう。
 省エネ効果マイナス 逆効果です。
 
というわけで、ラッシュ時および閑散時を除いては効果があるのではないでしょうか?
 
結論として、一人の利用で一回だけ動かすならば、押しても押さなくても起動時間、起動電力ともに変化なく、電気代、省エネ効果もなく、待ち時間の変化のみです。
エレベータのドアが閉まるのを待ってるヒマがあったら仕事したほうがいいので・・・
 
また、エレベータの寿命などに影響するかも知れませんが、(動作回数、一度に利用する人数などにより)まぁ、寿命前にリプレースすると考えられる上、定期点検時に消耗部品は交換されると思われるので、これも無視してよいでしょう。
 
さらに、中規模事務所で5階程度のビルの場合、10KWものモータを搭載したエレベータは皆無でしょう。
 
実際、エレベータの電気代の変化は無視です。
 
押しても押さなくても電気料金があまり変わらないのは正しいですが、理論が間違ってます。起動時間も力率も関係なしです
 
 要は押しても押さなくてもドアが閉まるのが早まるだけで、動作開始から動作終了(起動→加速→減速→停止)までは同じなため、一度の動作では消費電力は変わらないといいたいんです。あと、消費電力量ですが,普通の5回建て程度のビルについてる平均的なものでは一回の動作で約0.02kwh〜0.03kwh前後のようです。これについてはちょっと確認します。普通にドラムに綱を引っ掛けて錘とバランス取ってるタイプならこの程度みたいです。油圧式などでは加速終了後の定速動作時も比較的電力を食いつづけるため、より電力量が多くなる傾向があるようです。